ねらい

燃料(ねんりょう)電池自動車の新しい技術(ぎじゅつ)を知ろう。

内容

2015年、ガソリンをいっさい使わずに走る燃料(ねんりょう)電池自動車が発売されました。自動車を動かすのは、なんと水の成分である水素(すいそ)です。水素を、空気中にある酸素(さんそ)と反応(はんのう)させることで、電気が生まれます。その電気で、モーターを回し、車を走らせるのです。特徴(とくちょう)は、環境(かんきょう)をよごさないこと。車から出るのは、ほとんど水だけです。福岡県福岡市の下水処理場(しょりじょう)を訪ねました。下水をきれいにする時に出る泥(どろ)、「汚泥(おでい)」は、量を減(へ)らすために、び生物に分解(ぶんかい)させます。その時に「消化ガス」が発生。その中にメタンという物質(ぶっしつ)がふくまれています。このメタンから、水素を取り出し、水素を燃料にする車に使うのです。この福岡市の下水処理場で作られる水素は、およそ2万4千台分の燃料電池自動車のタンクを満タンにできます。

燃料(ねんりょう)電池自動車
燃料(ねんりょう)電池自動車。その燃料づくりも新しい技術(ぎじゅつ)で開発されています。