ねらい

中小工場がかかえている問題について知ろう。

内容

日本の産業をささえている「中小工場」。日本にある工場のうち、99パーセント以上が従業員(じゅうぎょういん)300人にみたない、中小工場です。しかし、その数は毎年のようにへっています。大きな理由は、中小工場に仕事を発注してくれる大工場が、海外に移転(いてん)したためです。賃金(ちんぎん)が安いため、部品も現地(げんち)の工場で作ったり、近くの工場でまかなったりするようになりました。いくら高い技術(ぎじゅつ)があっても仕事がこないため、工場を続けていけなくなっています。さらに、従業員の高齢(こうれい)化による後継(こうけい)者不足も深刻(しんこく)です。中小工場には、すぐれた技を持つ職人(しょくにん)がたくさんいます。しかし、その技を受けついで、働きたいという若い人たちがなかなか集まらないのです。日本の高い技術を、どうやって受けついでいくか、考えなければならない問題です。

中小工場がかかえる問題
日本の産業をささえている中小工場。しかし、その数は年々へっていきています。また、従業員(じゅうぎょういん)の後継者(こうけいしゃ)不足も深刻(しんこく)です。