ねらい

中小工場の持つ、専門性(せんもんせい)の高い技術(ぎじゅつ)を知ろう。

内容

山口県下松(くだまつ)市。海ぞいには、鉄道車両をつくる大きな工場があります。鉄道工場のまわりには、部品などを作る中小工場が集まっています。新幹線(しんかんせん)の先頭部分「顔」を作っている工場。アルミの板を、職人(しょくにん)がハンマーでたたいて加工します。「打ち出し板金(ばんきん)」とよばれています。職人の感覚をたよりに、ほねぐみにぴったり合うまで、少しずつ打ち直します。この工場で働く、藤井(ふじい)さん。50年以上も新幹線の部品を作ってきたベテラン職人です。藤井さんは、ほねぐみを見るだけで、どう打っていけばぴったりの形になるかイメージできるといいます。より速く、より安全に走るように進化を続けてきた新幹線。藤井さんは、最新の車両まで、ほとんどすべての種類の新幹線の顔を作ってきました。その大切な顔が、こうした中小工場の高い技術(ぎじゅつ)によって作られています。

中小工場の高い技術~新幹線の「顔」づくり
山口県下松(くだまつ)市。新幹線(しんかんせん)の顔を作っている工場があります。安全に、より速く走るために、中小工場の高い技術(ぎじゅつ)が生かされています。