ねらい

職人(しょくにん)の高い技術(ぎじゅつ)も若(わか)い人に受けつがれないと、とだえてしまうことを知ろう。

内容

職人(しょくにん)の技(わざ)をどう若(わか)い人に伝えていくのか、その問題の解決(かいけつ)に成功した工場があります。「打ち出し板金」とよばれる特殊(とくしゅ)な技術(ぎじゅつ)で50年もの間、新幹線(しんかんせん)の顔を作ってきた工場です。ところが10年前。若い働き手がいなくなり、技がとだえてしまう危機(きき)的な状況(じょうきょう)でした。原因(げんいん)は、このような技術をもった工場があることを、若者たちが知らなかったからです。そこで、意外なものを作りました。アルミの楽器です。楽器をアルミで再現(さいげん)し、若い人の目にふれれば、アルミ加工の技術を知ってもらえると考えました。演奏会(えんそうかい)で披露(ひろう)すると大成功。工場の存在が知られると、職人を目指す若い人が来るようになりました。職人の高い技術に興味(きょうみ)を持ってもらい、技を伝えていく。とても大切な取り組みです。

職人の技を伝える
職人(しょくにん)の技(わざ)をどう若(わか)い人に伝えていくのか、その問題の解決(かいけつ)に成功した工場があります。