ねらい

大田区の工業生産の特色や、さまざま高い技術(ぎじゅつ)をもった人々が生産にたずさわっていることを知ろう。

内容

東京都大田区。工場の数はおよそ4千。その多くは、機械製造(せいぞう)や金属(きんぞく)加工を行う工場です。大田区に町工場がふえ始めたのは、およそ50年前。大工場から注文を受け、さまざまな部品を作り、ものづくりの技術(ぎじゅつ)をみがいてきました。ある技術で世界的に注目を集めている工場があります。その技術とは「へらしぼり」。「へら」とよばれる棒(ぼう)で金属を加工します。職人(しょくにん)歴40年をこえる三橋(みつはし)さん。100分の1ミリのちがいが分かる技を持っています。三橋さんが作った部品。実は、三橋さん1人では完成させることができません。そこで、溶接(ようせつ)を専門(せんもん)にあつかう工場に持っていきます。高い技術を持った近くの工場どうしがネットワークを組み、品質の高い製品(せいひん)を作る。これを「仲間まわし」といいます。高い技術を持つ町工場の強みが、ここではいかされています。

東京都大田区の町工場
東京都大田区。高い技術(ぎじゅつ)力をもつ町工場が集まっています。その一つである「へらしぼり」を行う工場を見て行きます。