ねらい

新聞社の人たちがどんな思いで、手書きの壁(かべ)新聞をつくったのかを知ろう。

内容

宮城県石巻(いしのまき)市。ここに、100年の歴史を持つ新聞社があります。石巻日日(ひび)新聞。東日本大震災(しんさい)の時、この新聞社にも津波(つなみ)が押しよせ、新聞が発行できなくなりました。しかし、今こそ地域(ちいき)に役に立つ情報を発信しなければならないと、石巻日日新聞の人たちは、手書きの壁(かべ)新聞をはり出します。第1号の見出しは「日本最大級の地震(じしん)・大津波」。次の日の第2号では、記者たちが取材した被害(ひがい)情報をできるだけくわしくのせました。しかし、記者たちは、壁新聞第3号を出すにあたって、これまでの内容をガラリと変えます。被災(ひさい)して不安な日々を生きる人たちの気持ちによりそい、少しでも希望が持てる情報を発信することを選んだのです。壁新聞は、震災後6日目までつくられました。石巻日日新聞は、現在も地域の人たちが求める情報を伝え続けています。

被災地(ひさいち)に希望をあたえた壁(かべ)新聞
石巻(いしのまき)日日新聞。東日本大震災(しんさい)の時、被災(ひさい)して不安な日々を生きる人たちために、手書きで壁(かべ)新聞をつくりました。