ねらい

日本の林業の移(うつ)り変わりについて知ろう。

内容

森林は私(わたし)たちの生活に欠かせない資源(しげん)でもあります。今から70年ほど前、日本は世界の国々と戦争をしていました。戦争中は、燃料(ねんりょう)となる木炭を作るため、戦争のあとは、焼けた家を立て直すために、たくさんの木が切られました。山から木がなくなってしまうと、そこにたくさんの木を植えて、森林を作っていきました。こうした森林に関係する林業は、1955年ごろ盛(さか)んに行われ、およそ52万人が仕事にしていました。しかし、家を建てる人が増(ふ)え、木材が足りなくなると、値段が安い外国の木材が大量に輸入(ゆにゅう)され、国産の木材は、値段(ねだん)がどんどん下がっていきました。木を育てるのには手間も時間もかかるため、木材が安くなると赤字になってしまいます。林業をやめる人が増えていき、その数は、一番盛んだった60年前と比べ7分の1以下になっています。

日本の林業の歴史
森林の手入れをし、木材を育てる「林業」にたずさわる人は、1955年ごろには52万人いましたが、今ではその7分の1以下に減(へ)っています。
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