ねらい

森林の水をたくわえる働きを知ろう。

内容

森林にはさまざまな働きがあります。そのひとつが、水をたくわえる働き、「保水」です。森林に雨が降(ふ)ると、雨水は葉に受け止められ、枝(えだ)から幹(みき)を伝ってゆっくり流れ落ちていきます。さらに水は、木の下に生えている植物をうるおし、地面の土へとしみこんでいきます。森林が水をとどめている時間が長いのです。この、水をためておく働きから、森林は「緑のダム」とも呼(よ)ばれています。ところが森林があれてしまうと山は水を保てません。降った雨がすぐに川の水かさを増(ふ)やし、すごい勢いで流れだしてしまいます。下流の人の暮(く)らしを守るためにも、森林が水をとどめる働きをどう保っていくか、考えていかなければなりません。

水をたくわえる森林
森林に降(ふ)った雨は、長い時間をかけて地面にしみこんでいきます。この、水をとどめておく働きから、森林は「緑のダム」と呼ばれています。
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