ねらい

海が汚(よご)れたり、水質が変わることで発生する、赤潮(あかしお)、青潮(あおしお)について知ろう。

内容

「赤潮(あかしお)」とは、海の中の小さな生物、プランクトンが増(ふ)えすぎ、海が赤く染(そ)まって見える現象(げんしょう)のことです。工場や家庭から流された排水(はいすい)に、プランクトンが増えるのに都合の良い、窒素(ちっそ)やリンなどがたくさん含まれていたために赤潮が発生し、海の中の酸素が少なくなったり、プランクトンがえらに詰まったりして、多くの魚が死んでしまいました。また汚れた海底のドロから出た硫化水素(りゅうかすいそ)を含む海水が「青潮(あおしお)」を発生させ、ここでも魚が死にました。赤潮や青潮を防ぐため、浄水場(じょうすいじょう)を整備(せいび)するなど、工場や家から出る排水をきれいにして、プランクトンが増えすぎないようにする対策が取られました。瀬戸内海では今からおよそ40年前、赤潮が一年におよそ300件、発生していましたが、平成27年には80件まで減(へ)りました。

赤潮(あかしお) 青潮(あおしお)
海が汚(よご)れたり、水質が変わることで発生する、赤潮、青潮によって、多くの魚が死に、漁業に被害(ひがい)が出ています。