ねらい

汚(よご)れてしまった川をみんなでもう一度きれいにする活動の大切さを知ろう。

内容

かつて、生活排水(はいすい)が原因(げんいん)で泡(あわ)だらけになってしまった多摩川(たまがわ)。周辺の住民は、自分たちが流している排水が原因だという事に気づき、泡の原因となる合成洗剤(せんざい)を使わずに、粉せっけんを使う運動を始めました。この運動に賛同(さんどう)した人たちが集まり、環境(かんきょう)に優(やさ)しいせっけんを作る工場ができました。1989年のことです。家庭や学校給食、レストランなどで使われた食用油を回収(かいしゅう)してリサイクルすることにしました。こうして作られたせっけんは、川や海を汚さず、環境に負担(ふたん)をかけることはあまりありません。完成したせっけんは、油を提供(ていきょう)した小学校や保育園(ほいくえん)に戻され、給食の食器洗(あら)いなどに使われています。こうした、川の環境を守る活動は地域(ちいき)に暮(く)らす人達の間でも広がりをみせています。

多摩川(たまがわ)を守る市民の活動
汚(よご)れてしまった川を市民の手できれいにする活動が行われています。
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生活排水多摩川排水環境