ねらい

文化の違いや言葉の壁を乗り越えて、日本人とブラジル人が共生する社会を実現した群馬県大泉町の取り組みをとおして、外国人と日本人がともに生きるためにはどうすればいいのか考える。

内容

群馬県大泉町(おおいずみまち)は、ブラジル国籍の人が、およそ4千人暮らしています。ブラジル人の多くはキリスト教徒。教会に通い、聖書を読み、賛美歌を歌う習慣があります。あるときこの歌がうるさいと、警察に通報があり、警察官の鈴木さんが駆けつけました。鈴木さんは、日本人とブラジル人のコミュニケーション不足を感じていました。この他にも、ごみの捨て方などで、住民同士のトラブルが起きていました。そこで鈴木さんは、ブラジル人と日本人の両方に呼びかけ、町の清掃活動を企画し、70人が参加するまでになりました。こうした活動を通して、日本人とブラジル人の間のトラブルは、少なくなっていきました。鈴木さんは、違う文化を持つ人でも、一緒に活動するなど、触れ合う機会があれば、理解しあえると感じています。相手のことを思って対応する姿勢は相手に伝わるので、精一杯その気持ちを伝えることが大切だと訴えます。

ともに生きる日本人とブラジル人
群馬県大泉町はブラジル人がおよそ4千人暮らしています。警察官の鈴木さんは、日本人とブラジル人が、ともに生きるためにはなにが必要なのかを考えました。