ねらい

富山県にチューリップ栽培を広めた水野豊造の取り組みをとおして、地域の産業を生み出すために貢献した先人の努力について学ぶ。

内容

富山県砺波市(となみし)です。富山県は、チューリップの球根出荷数が日本一です。チューリップ栽培(さいばい)は、およそ100年前に、水野豊造(ぶんぞう)が始めました。水野は、富山の土や気候が、チューリップ栽培にてきしていることをみつけ、知り合いの農家を回り、チューリップ栽培をしないかとさそいました。チューリップ栽培が広がろうとしていたとき、太平洋戦争が起こりました。花よりも食料をつくることが求められ、チューリップ栽培をやめてしまう人が続きました。しかし、水野は富山のチューリップを無くしてはならないと守り続けました。チューリップの球根を、外国にも売り出し農家の生活をささえました。さらに、水野が力を注いだのが、チューリップの品種開発。水野は海外のチューリップに負けない、富山の品種を作り出そうとしました。こうして、水野が守り育てたチューリップ栽培は、富山県を代表する産業に成長したのです。

富山県にチューリップを広めた水野豊造(みずの・ぶんぞう)
富山県を代表する産業・チューリップ栽培(さいばい)は、およそ100年前、米農家の水野豊造が始め、県内に広めました。