ねらい

香川県を流れる「香川用水」の事例をとおして、生活に欠かせない水を確保するための用水路の役割を知る。

内容

香川(かがわ)県を流れる香川用水。香川県民の飲み水のおよそ半分をまかなっています。香川県は、香川用水ができるまで、たびたび水不足になやまされてきました。特に1973年の夏は1か月間ほとんど雨がふらず、県内の広い地域(いき)で断水(だんすい)になりました。飲み水などを求めて給水車の前に長い列ができました。四国の年間の降水量(こうすいりょう)をみると、香川県は降水量が少ないことがわかります。一方で太平洋側は、雨が多いので、この地域から水をもらう計画がたてられました。高知県から徳島(とくしま)県を流れる吉野川(よしのがわ)から香川県に水を送る用水路を作ることにしたのです。工事には6年間かかり、1974年、全長106キロメートルの香川用水が完成しました。香川用水の水は飲み水としてだけでなく、農業用水としても使われ、県民の生活をささえています。

香川用水(かがわようすい)
香川県は、降水量(こうすいりょう)が少なく、昔はたびたび水不足になやまされてきました。香川用水ができたことで安定して水を確保(かくほ)できるようになりました。