ねらい

熊本城をいかした熊本市のまちづくりをとおして、伝統文化をいかした地域づくりについて学ぶ。

内容

熊本(くまもと)市にある熊本城(くまもとじょう)です。年間およそ200万人がおとずれる市民のシンボルです。熊本市では大事な城を維持(いじ)する資金(しきん)を集めるために、「一口城主制度(ひとくちじょうしゅせいど)」を始めました。寄付(きふ)をした人に「城主証(しょう)」と「城主手形」が発行され、市の28のお店で、割引(わりびき)などのサービスが受けられました。2万7千人が12億円以上を寄付しました。しかし2016年、熊本地震(じしん)が発生します。そこで熊本市では、「一口城主制度」を「復興(ふっこう)城主制度」と名前を変えて寄付を集めました。寄付をした人に与えられる割引サービスには、一口城主制度の時よりも5倍も多い144のお店が協力。こうして手形を使ってお店を訪れる人がふえ、まちに新たなにぎわいが生まれました。市民のシンボルが絆(きずな)となって、新たな地域(いき)づくりが進んでいます。

熊本城(くまもとじょう)をいかした地域(ちいき)づくり
熊本(くまもと)市にある熊本城(じょう)です。地震(じしん)のひがいを受けた城を元にもどそうという取り組みが、新たな地域(いき)づくりを生み出しています。