ねらい

かつての状況を知ることで精神の自由の重要性を理解するとともに、それが無制限ではないことも理解する。

内容

「基本的人権の尊重」では、「自由権」「社会権」「参政権など」が保障されています。自由権には、精神の自由、身体の自由、経済活動の自由があります。精神の自由について見ていきましょう。日本国憲法では、私たちが何を考え、何を学び、何を信じるかは、個人の自由であると保障しています。思想および良心の自由、信教の自由、集会・結社や表現の自由、学問の自由を明確に定めているのです。しかし、かつてその自由が保障されない時代がありました。明治時代に自由民権運動の演説会を政府が弾圧している様子です。人民の権利を主張しようとした新聞記者たちを警察が取りしまることもありました。今では日本国憲法によって精神の自由が保障されています。しかし、自由権は無制限ではありません。他人を傷つけるような発言や発信は許されません。日本国憲法は、国民は、権利を常に公共の福祉のために利用する責任があるとしています。

基本的人権 精神の自由-中学
日本国憲法は「思想・良心」、「表現」「学問」などの自由を定めています。