ねらい

社会の変化に対応して新たな人権が登場することを考える。

内容

人権は社会の変化にともない新たに生まれます。「環境権」は高度経済成長期に、公害病や大気汚染といった環境汚染の防止を訴える運動の中で、良好な生活環境を求める権利として主張されました。「自己決定権」は、自分の意思で生き方を決める権利。例えば医師の説明を聞いた上で、患者が治療方針を決めることができます。臓器提供意思表示カードもその一つ。社会の情報化にともない生まれた「知る権利」は国民が国や地方公共団体に情報の公開を求めることができる権利。「プライバシーの権利」は、インターネットの発達にともない、簡単に情報を発信し、知ることができるようになった中で認められました。勝手に撮影されたり、公表されたりしない「肖像権」。「個人情報保護制度」によって、自治体や企業は個人情報を慎重に管理するよう義務付けられました。「知的財産権」は自分のアイデアやデザインなどが勝手に利用されないよう守られる権利です。

新しい人権-中学
人権の内容は社会変化に応じて新たに生まれます。「自己決定権」、「知る権利」、「環境権」などは新たな人権です。