ねらい

気仙沼大島大橋の開通を通して、人々の暮らしをよくする復興の意味を考える。

内容

2019年4月7日、気仙沼(けせんぬま)大島大橋が開通しました。宮城県気仙沼市の大島と本土を結ぶ橋です。大島は、およそ2400人が暮らす、東北地方で一番大きな人の住む島ですが、橋ができるまで、本土との交通手段はフェリーなどの船だけでした。2011年3月11日、東日本大震災(しんさい)の津波(つなみ)によって島は大きな被害(ひがい)を受けました。フェリーも航行できなくなり、島は孤立(こりつ)してしまいました。復興にあたり、島民が願った島と本土をつなぐ橋の建設が決まりました。橋は、全長356メートルで、海面から橋げたまでは32メートル以上。この高さは、再び孤立しないよう、過去の津波の高さから計算しました。県道の整備なども含(ふく)めた総事業費は、およそ270億円でした。気仙沼大島大橋の開通によって、島の産業、とくに観光業を発展させ、島民に元気と希望をあたえることが期待されています。

気仙沼大島大橋の開通
東日本大震災(しんさい)により孤立(こりつ)した気仙沼(けせんぬま)市の大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋が開通しました。島の復興を進めることが期待されています。
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