ねらい

身近な食材が養殖されていることを知り、その方法を知る。また、研究による工夫の積み重ねの大切さに気付く

内容

日本人が大好きなうなぎ。天然でとれるうなぎは0.3パーセントで、私たちが食べるほとんどは養殖です。うなぎは、稚魚を川でとって養殖します。ち魚は「シラスウナギ」と言い、透明でつまようじほどの大きさ、重さはおよそ0.2グラムです。この小さなうなぎの赤ちゃんを半年から1年半ほどかけて養殖池で育てます。池の水の温度はうなぎの成長に適した28度前後に保たれ、魚の粉などが原料のえさが与えられます。こうして、200グラムから300グラムくらいの大きさになると出荷されます。うなぎの養殖に欠かせないシラスウナギですが、漁獲量は年々減り続け、日本のうなぎは絶滅の恐れがあります。こうした中で2010年、国の研究機関が人工的に卵からシラスウナギを誕生させることに成功しました。この、養殖されたシラスウナギをいかしてうなぎの保護につなげたいとさらなる研究が進められています。

うなぎの養殖
私たちが食べるうなぎのほとんどは養殖です。ち魚は「シラスウナギ」と言い、半年から1年半ほどかけて養殖池で育てます。