ねらい

外来種と漁業の関わりを知り、どのような問題が起こっているか知る。

内容

日本で一番大きな湖、びわ湖。アユ、マス、フナ、シジミなど多くの魚介類が生息し、古くから漁業が行われてきました。しかし、びわ湖の魚介類の漁獲量は、1950年代半ばには1万トン以上ありましたが次第に減少。近年は千トンを下回っています。漁獲量が減少した理由の一つに、外来種の繁殖が挙げられます。外来種とは、もともとその地域に生息していなかったのに、人が放すなどしてほかの地域から入ってきた生物のことです。びわ湖では、北アメリカ原産のオオクチバスやブルーギルなどが代表的です。肉食でびわ湖にもともと生息する魚などを食べ、強い繁殖力で数を増やしてきました。このほか、外来種の水草も生息範囲を広げ、問題となっています。少しでもびわ湖本来の生態系に戻そうと、漁師や周辺の自治体などが協力して、外来種の駆除にあたっています。

漁業を悩ませる外来魚
琵琶湖の漁獲量は年々減少しています。その原因のひとつに外来魚の繁殖が挙げられます。本来の生態系に戻そうという取り組みが続いています。
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