ねらい

世界遺産である屋久島の様子がわかる。その姿は自然を守ろうという人々の努力があったからであることを知り、環境と人々とのつながりについて考える。

内容

鹿児島県にある屋久島です。面積は503平方キロメートル。青森県と秋田県にまたがる白神山地とともに日本で最初に認定された世界自然遺産です。島の中央には高さ2千メートルに迫る山がそびえ、ほとんどが森林です。こうした自然環境から作り出される美しい景色と貴重な生態系が、評価されました。特に貴重なのが「屋久杉(やくすぎ)」です。屋久杉とは、樹齢千年を超える杉の巨木です。なかでも「縄文杉(じょうもんすぎ)」は樹齢2000年以上と見られています。世界遺産に登録されると、島に多くの観光客が訪れるようになりました。たくさんの人によって登山道が踏み荒らされ、屋久杉の根がむき出しになるなど、自然への影響が深刻な問題になりました。地元では、登山道の整備を進めるなど対策をとっているほか、観光客へのマナーを呼び掛けて、貴重な自然を守る取り組みを続けています。

世界遺産 屋久島 
屋久島は日本で最初に認定された世界自然遺産です。島の中央には2千メートルの山がそびえています。美しい景色と貴重な生態系などが評価され認定されました。