ねらい

人工の環境で魚を育てる養殖では、魚の習性を研究し、魚に合った環境を作り出していることを知る。研究による工夫の積み重ねの大切さに気づく。

内容

「ふぐの王様」と言われるとらふぐ。長崎県は、養殖とらふぐの生産量が日本一です。中でも盛んに養殖が行われている佐世保市です。いくつもの島が浮かぶ複雑な地形が、ふぐの生育に適した環境を作り出しています。年間およそ580トンの養殖とらふぐが出荷されています。とらふぐは、稚魚から成長して出荷されるまでに、1年半から2年ほどかかります。アジやサバ、エビなどを砕いて練ったえさを与えて、1キロほどの大きさに育てます。育てている間に大切なのが、「歯切り(はきり)」という作業です。一匹一匹、ふぐの歯を折ります。ふぐは歯が鋭く、伸ばしたままにしておくと他のふぐを傷つけてしまうため、歯切りは欠かせません。折っても自然に伸びてくるため出荷まで4、5回行います。養殖とらふぐの出荷の最盛期は冬。主に中国地方や関西地方などに出荷されます。

ふぐの養しょく
「ふぐの王様」と言われるとらふぐ。養殖とらふぐの出荷の最盛期は冬。主に中国地方や関西地方などに出荷されます。
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