ねらい

東日本大震災によって被害を受けた地域の復旧・復興事例を通して仕組みを知り、復興を願う人たちの気持ちを読み取る。

内容

2011年におきた東日本大震災。津波で多くの被害が出ました。震災後、東北の太平洋沿岸の町では、津波を防ぐための防潮堤の建設が計画されました。それぞれの地域がどのように考えたのか、岩手県宮古市田老地区の「まちづくり」を見てみましょう。これは震災前の田老地区の様子。高さ10メートルの防潮堤があり、津波への備えで世界的に有名な町でした。しかし、津波は、防潮堤を越えて町を飲み込みました。震災後、田老地区では、陸側の古い防潮堤は残し、海側には、今までよりも大きな防潮堤を作ることにしました。新しい防潮堤の高さは14・7メートル、これまでの1・5倍の高さです。さらに、田老地区の人たちは、防潮堤を強くした上で、住宅地を高台に移転。保育所や消防署などの公共施設も一緒に移しました。防潮堤と町の移転とを合わせて津波に備える。田老地区の人たちが選んだ「まちづくり」です。

防潮堤とまちづくり ~宮古市田老地区の場合~
震災後東北の太平洋沿岸の町では、防潮堤の建設が計画されました。それぞれの地域がどのように考えたのか、岩手県宮古市田老地区の「まちづくり」を見てみましょう。