ねらい

水害から輪中(わじゅう)を守る今の工夫や、排水機場や水屋などのしくみを知る。

内容

こちらは東海地方を流れる、揖斐川、長良川、木曽川です。この3つの川に囲まれているのが岐阜県海津市。この町を、ぐるっと30キロの堤防が取り囲んでいます。このように、町を堤防で囲んだ地域のことを「輪中(わじゅう)」と呼んでいます。ここでは昔から、大雨のたびに川の水が溢れ、水害にみまわれてきました。この町の人たちは水害から家や畑を守るため、さまざまな努力をしてきました。その工夫がまだ町に残っています。輪中の中には石垣のある家がたくさんあります。この地域では、堤防からあふれた水で家が浸からないように、石垣を高く積み上げていました。さらに庭の中にも・・また石垣が!こちらは「水屋」と呼ばれる小屋。水害の時に避難用として使われ、中には食料が蓄えられ生活ができるようになっていました。水害に悩まされたこの町を変えたのは、およそ50年前に建てられた排水機場です。水機場はこの町の農業も支えています。

低い土地に住む人たちの暮らし
川に囲まれている岐阜県海津市。この町はぐるっと30キロの堤防で取り囲まれています。こうした町を堤防で囲んだ地域のことを「輪中」と呼んでいます。
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