ねらい

マダイの養殖について知り、養殖業にたずさわる人々の努力や工夫について考える。

内容

“魚の王様”とも呼ばれるマダイ。実は、日本でとれるおよそ8割が養しょくです。四国の南西に位置する愛媛県愛南町(あいなんちょう)はマダイの養しょくが盛んな地域です。海に浮かんでいるのは「いけす」です。深さは、5階建てのビルがすっぽり入るほどあります。1つのいけすで、およそ3万匹のマダイが育てられています。1回にまくエサの量は、およそ1トン。専用の機械で、一度に大量にまいていきます。マダイの体調管理も欠かせません。毎日、海水の温度や酸素の量を調べて、大切に育てています。データを積み重ねることで、生育状況を判断しているのです。2年ほどかけてマダイが大きくなると、いよいよ出荷です。タイが暴れて傷つかないよう、1匹ずつ仕切られた専用のケースに入れます。こうして日本全国のスーパーや鮮魚店(せんぎょてん)、回転ずしチェーンなどへ運ばれていくのです。

マダイの養殖
“魚の王様”とも呼ばれるマダイ。実は、日本でとれるおよそ8割が養しょくです。