農業にとって人手不足は深刻な問題です。いま機械化で効率を上げようとする取り組みが始まっています。こちらは『無人トラクター』です。自動運転で畑を耕しています。人工衛星からの位置情報をもとに正確に動くのです。導入したのは、ゴボウやサツマイモなどをつくる宮崎県の農業法人。効率的な農業を目指して、２０１９年から、ドローンなど最先端の機械を積極的に導入しています。作業時間は大幅に減った一方、同じ人数で農地を広げることができました。さらに、新たな機械の開発も進んでいます。これは『ピーマン自動収穫ロボット』です。ロボットには『ＡＩ＝人工知能』が搭載されており、自動で収穫していきます。開発しているのはロボットづくりを専門に行う会社です。ピーマンの実は葉っぱに隠れていたり、茎が曲がっていたりするので、ロボットが収穫するのは至難の業。ＡＩに学習させたり、アームの動きを改良したりして、改善を図っています。