開発途上国を支援するため、技術協力や経済援助など、政府が行う協力のことをＯＤＡ政府開発援助とよんでいます。ＯＤＡの仕組みは主に二つ。国連など国際機関を通じて協力する「多国間援助」と、相手国に直接協力する「二国間援助」です。二国間援助の中には、資金の提供・貸出、そして技術協力があります。日本の技術を使って開発途上国の都市に鉄道を配備するなどインフラを整えるケースなど、技術協力の種類はさまざまです。アフリカ西部に位置するセネガル共和国。この村にある給水棟は、日本の技術協力によって建てられたものです。セネガル国内では、こうした給水棟がおよそ130棟建設されています。給水棟ができるまで、女性や子供たちは水を汲む労働を強いられてきましたが、今では、村中に安全な水が行き渡っています。水を起点にしたＯＤＡの技術支援が、生計を向上させるだけでなく、地域開発にも貢献しています。