ねらい

裁判の重要原則である罪刑法定主義、無罪推定原則、再審制度について、それぞれの内容と意義を理解する。

内容

裁判は、人の運命を大きく左右します。そのため、裁判が公正に行われるよういくつかの原則が定められています。その一つが罪刑法定主義です。これは、どのような行為が犯罪になり、どのような刑罰が科せられるかなど、犯罪と刑罰の具体的な内容が法律で定められていなければならないという原則です。つまり、法律に定められていない事で、人を罰してはならないという考えです。二つ目は、有罪の判決が確定するまでは、被告人を「無罪」と推定する原則、「無罪推定の原則」です。この原則によって、被告人は、公正で迅速な裁判を受ける権利が保障されています。三つ目は再審制度です。これは、裁判で判決が確定した後でも、判決に重大な欠陥がある事が判明した時には、再審を申し立てる事ができる制度です。罪を犯していない者が罰せられたり、不当に疑われたりするような事があってはなりません。

罪刑法定主義・無罪推定原則・再審
裁判は、人の運命を大きく左右します。そのため、裁判が公正に行われるよういくつかの原則が定められています。