ねらい

ばね工場で働く職人の仕事から中小工業の技術について学ぶ

内容

日本の中小工場には、独自の高い技術を持っている工場がたくさんあります。兵庫県豊岡市(とよおかし)にある、こちらのバネ工場もその一つ。さまざまな種類のバネを作っています。この工場では、こうした特殊なバネの生産依頼に高い技術力で応えています。こちらが、材料となる鋼の棒です。これを900℃で熱して・・・バネの形に巻いていきます。巻いた鋼を抜き取るのは、タイミングがとても重要。早すぎると形が崩れ、遅すぎると固まってしまいます。職人たちは音や色の変化や、その日の気温、鋼の種類も考慮しながら、抜き取るタイミングを見極めています。バネづくり終盤の、「調整」の工程でも、職人技がひかります。数ミリ単位で、バネの隙間を均等に調整。さらに、全体の形をまっすぐに整えます。さいごは「検査」です。見た目、大きさ、バネの反発の強さなど、ベテランの職人が厳しくチェックします。

中小工場の高い技術(ばね)
日本の中小工場には、独自の高い技術を持っている工場がたくさんあります。
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