ねらい

自治体が行う新たな防災のかたちについて学ぶ

内容

日本一の長さを誇る・信濃川。新しい考え方で水害対策を行っています。それが、川の流域全体で治水を行う「流域治水」です。ポイントは3つ。1つめは「はんらんを防ぐ」。川幅のせまい部分の工事を行ったり、大雨の時、一時的に田んぼに水を貯めておこうという「田んぼダム」を作ったりしました。田んぼに貯まった水は、ゆっくりと川へ流れ出します。こうすることで、川の水位の急上昇を防ぐのです。ポイント2つ目、「まちづくり」。長野県中野市にある地区では、住宅のまわりだけを堤防で囲みました。たとえ川がはんらんしたとしても、住宅への被害は防ごうと考えたのです。最後は、「備える」。水害が発生する前から流域全体でどう行動するかルールを作りました。「流域タイムライン」です。 大雨が予測される数日前から、国と県、気象台が中心となり、市町村などと会議を行い、天気の変化や河川への影響など危機感を共有します。

国や自治体が行う水害対策”流域治水”
日本一の長さを誇る・信濃川。新しい考え方で水害対策を行っています。それが、川の流域全体で治水を行う「流域治水」です。