ねらい

大きな災害をもたらす線状降水帯について学ぶ

内容

2020年、7月。記録的な豪雨が九州を襲いました。各地で土砂災害が発生。川がはんらんし、街が広く浸水しました。この豪雨の原因のひとつが「線状降水帯」でした。強い雨を降らせる、“積乱雲”が列をなすように発生する自然現象です。当時の雨雲の動きを見てみると雨が強く降っているところが線のように伸びていることがわかります。これが線状降水帯です。まず、暖かく湿った空気が次々と流れ込み、地形や前線の影響などにより上昇。積乱雲が発生します。これが上空の風に流されることで積乱雲がくりかえし生み出されます。こうしてほぼ同じ場所に数時間にわたって強い雨が降るのです。2021年6月。気象庁は、線状降水帯の発生を伝える「顕著な大雨に関する気象情報」の発表を始めました。線状降水帯は、どの地域でも発生する可能性があります。「顕著な大雨に関する気象情報」が出たときは、身の安全を第一に考えて行動しましょう。

線状降水帯ってなに?
2020年、7月。記録的な豪雨が九州を襲いました。各地で土砂災害が発生。川が氾濫し、街が広く浸水しました。この豪雨の原因のひとつが「線状降水帯」でした。