ねらい

「少子高齢化」の影響で、少ないスタッフで、多くの高齢者の世話をしなければならない介護施設が増えている。介護の現場で大きな問題になっている「人手不足」について伝える。

内容

高齢者の世話をする介護の現場で「人手不足」が深刻な問題になっています。山口県・下関市にある介護施設では、施設を利用する40人の高齢者に対し、本来なら20人のスタッフが必要ですが、実際は半分の10人しかいません。入浴やリハビリに誘導するさいに、職員の手が足りないといいます。「人手不足」の原因のひとつは日本の「少子高齢化」。高齢者の数が増える一方で、生まれる子どもの数が少なくなり、労働力となる若い人の数が減ってしまったのです。それに加え、介護の仕事は気も使い、体力も必要なことから、スタッフを募集してもなかなか人手が集まりません。厚生労働省によると、2025年に必要とされる介護スタッフの数は253万人。しかし、このままでは、そのおよそ7分の1にあたる、38万人の人手が不足すると考えられています。

介護(かいご)の現場(げんば)の人手不足(ひとでぶそく)
少ないスタッフで、多くの高齢者の世話をしなければならない介護施設が増えている。介護の現場で大きな問題になっている「人手不足」について伝える。