ねらい

日本では、高齢者の5人に1人が「ひとり暮らし」。地域から孤立し、誰にも気づかれないまま「認知症」を悪化させている高齢者が急増している現状について伝える。

内容

日本では高齢者の5人に1人が「ひとり暮らし」です。誰にも気づかれないまま、「認知症」を悪化させている高齢者が急増しているのです。この事態をなんとかしたいと埼玉県・川口市はある取り組みを始めました。個人のお宅に毎日お弁当を届ける宅配業者に、配達の時、高齢者の自宅で変わったことがあったらすぐに知らせてもらうよう依頼したのです。配達員から、「ひとり暮らし」の78歳の女性が届けたお弁当に気がついていない様子だと連絡を受けた川口市は、女性に「介護サービス」を申し込むように勧めました。「介護サービス」とは、体が弱くなったり病気にかかったりして、人の支えが必要になった時に受けるサービスの事。介護サービスを申し込んだ女性のもとには毎日ヘルパーさんが訪れ、身の回りの世話をしてくれるようになりました。「ひとり暮らし」の高齢者が増える中、地域が一体となってお年寄りを見守る取り組みが求められています。

増(ふ)える認知症(にんちしょう)の高齢者(こうれいしゃ)
日本では、高齢者の5人に1人が「ひとり暮らし」。地域から孤立し、誰にも気づかれないまま「認知症」を悪化させている高齢者が増えている現状について伝える。