ねらい

どのような言葉を選ぶかによって、受け取るイメージを変えることができる。より明確なコミュニケーションのためにも、伝えたいイメージに合った言葉選びの大切さを伝える。

内容

取材したのは映像翻訳家の金澤壮子(かなざわそうこ)さん。外国の映画やテレビ番組を数多く日本語に翻訳してきました。今回はアメリカ人男性が主人公のドキュメンタリー番組を金澤さんが翻訳する様子を紹介します。海外の言語を日本語に翻訳する際に、金澤さんは自分が感じた主人公のイメージが視聴者にも伝わるように日本語訳を考えていきます。一人称を「オレ」「ボク」「ワシ」など、表現を変えることで受け手のイメージが変わります。今回は、主人公の男性の呼び方について「ボク」を選択しました。男性は釣った魚を川に戻すなど繊細な部分もあるからです。また、セリフの口調にもこだわります。「食べる」を「食う」、「小さい」を「ちっこい」と表現することで、気さくで楽しい人柄を出していきます。どんな言葉を選ぶかによって、受け取るイメージも変えることができます。伝えたいイメージに合った言葉選びが大切です。

どうやって作られる?イメージ
言葉や映像から私たちが受け取る様々なイメージ。今回は映像翻訳の仕事を通して、伝えたいイメージをどのような言葉で表現するのか、その工夫を紹介します。