ねらい

北海道根室市の風力発電所を例に、ワシなどの鳥が風車の羽に当たって命を落とす「バードストライク」の問題について伝える。

内容

環境に優しい再生可能エネルギーとして、日本各地で建設が進められている風力発電。しかしこの風力発電にはある問題がありました。風の力を利用するため、風車の多くは、安定して強い風が吹く海岸沿いに作られます。しかし、そうした場所は、海でエサをとる、鳥達が集まる場所でもあるのです。ワシやフクロウなどといった、鳥の専門医の齊藤さんは、風車の羽に鳥たちが当たって命を落とす「バードストライク」が大きな問題になっているといいます。これまで北海道全体で、絶滅危惧種のオジロワシだけでも、53羽が命を落としています。一見、自然に優しいと思われる風力発電施設ですが、絶滅の危機に瀕している野生動物が大きな影響を受けているのです。日本各地で、さらに多くの風車が作られようとしています。しかし、風力発電は環境に良くない影響を与えてしまう事もあるのです。

風力発電の問題点 バードストライク
北海道根室市の風力発電所を例に、ワシなどの鳥が風車の羽に当たって命を落とす「バードストライク」の問題について伝える。