ねらい

地域にある文化財をどう守っていくか。その問題について紹介。

内容

古い時代につくられた仏像や、何百年も前に使われていた器など、歴史的に貴重な文化財。いま、この文化財をどう保存していくか、という問題が起きています。福井県小浜市田鳥(たがらす)地区です。町のお寺にまつられた観音菩薩像800年以上前に作られた貴重な仏像だといいます。住職の松島さんは、仏像を次の世代にも残すため、博物館などに相談して、市の文化財の指定を受けました。しかし、不安もあるといいます。文化財となると、国や自治体が修理するための費用が一部負担します。一方で、お寺や町の人たちも修理や盗まれないための防犯対策に関わる費用を負担しなければなりません。お寺を支えている60軒ほどの家の人は、その多くが65歳以上の高齢者です。松島さんは仏像を守るための費用が重い負担にならないかと感じています。地域の貴重な財産をどう守っていくのか、いま大きな課題となっています。

文化財の保護
地域にある文化財をどう守っていくか。その問題について紹介。