ねらい

伝統工芸が抱える後継者不足の問題について紹介。

内容

昔から伝わる技術で職人がひとつひとつ手仕事で作り上げる伝統工芸。いまその伝統工芸が消滅の危機に瀕しています。数多くの伝統工芸が作られている京都市です。そのひとつ、京こまです。400年もの歴史があり、布地を巻き付けて作るのが大きな特徴です。遊び道具だけでなく、商売繁盛の縁起物としてしたしまれてきました。京こま職人の中村さんです。以前は10軒ほど、コマを作るお店がありましたが、今は中村さん、ただ一人です。中村さんはコマを作るだけではなく、販売してくれる店も自分で探しています。この日は、ホテルのお土産店に、新しくデザインしたコマを持ってきました。京都の夏の風物詩、送り火をイメージしたこまです。他にも、有名な祇園祭りなど、京都ならではのコマを作っています。現在のところ、中村さんに後継者はいません。京こまの魅力をより多くの人に知ってもらうことが、いま、できることだと考えています。

伝統工芸の担い手不足
伝統工芸が抱える後継者不足の問題について紹介。