ねらい

「ものづくりのヒント」 より安全に配慮した画鋲を例に、使う人の目線に立つことの大切さを知る。

内容

身の回りにある、様々な危険。例えば、画鋲。「指に刺さる」「靴の裏に刺さる」。画鋲にまつわるそんな悩みを、ものづくりで解決しようと考えられたものがある。それが、この画鋲。透明感のある、まるくてやわらかい輪っかが特徴。持つときもささりにくく、落としても針が上を向かない。この画鋲の背景にあるのは、「使う人の目線に立った仕掛け」を大切にする考え方だ。開発のためのデザイン案がこちら。例えば針をたためるこんな仕掛け。使うときだけ針を出せばいいから、安全だ。そしてこちらは、壁に押しつけながら回すと針が出てきて壁に刺さる仕掛け。しかしこれらのアイデアはボツに。「画鋲だと分かりにくく、針が指に刺さりそうになった」という声が出たためだ。画鋲だということが分かりやすく、それでいてあぶなくない。使う人の目線になって、2年がかりでこのデザインにようやくたどり着いたんだって。

【使う人の目線に立つ】安全な画鋲の仕掛け
よりよいものづくりのためのヒントとして、「使う人の目線に立つ」という考え方を、「画びょう」を例に見てみよう。