ねらい

生物の発生や成長のしかた、卵やふ化をとらえ、興味・関心を持つ。

内容

タガメは水田などの水辺を、すみかにしています。6月、タガメは稲の茎など、水面から突き出たところに、卵を産みます。水から出てきたのは、オスのタガメです。オスは、卵の上に覆いかぶさりました。卵が鳥などの外敵に食べられたり、乾燥してしまわないように、オスはひたすら卵を守り続けるのです。産卵からおよそ1週間がたちました。卵の先が割れ、フタが開くようにして、孵化が始まりました。ひとつが割れると、他の卵も次々に割れます。やがて、幼虫の体がいっせいにせり出して来ました。出てきた幼虫は、みな同じ姿勢で体が固まるのを待ちます。30分後、幼虫が次々に水面に落ちはじめました。たくさんの幼虫がいっせいにかえることで、外敵に食べられる危険を分散しているのです。一日がたち、体にしま模様が出てきました。幼虫はおたまじゃくしを捕まえました。もう、立派に水辺のハンターです。

タガメの孵(ふ)化
オスのタガメが卵を護る様子やその後のふ化の様子を紹介します。
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夏の生きものタガメフカ