ねらい

生物の体のつくりやその特徴に気付き興味・関心を持って観察しようとする。

内容

アリは、ときに数百万匹にもなる大きな群れを作り、仕事を分担して社会生活をしています。社会生活を成り立たせるために、アリは、さまざまなニオイを使ってコミュニケーションをします。仲間と敵の区別も、ニオイです。アリの体は炭化水素の膜で薄く覆われ、この膜は、巣が違うと違うニオイを出すのです。アリが自分が食べたものを仲間のアリに与えています。アリが、えさを分けるのは同じ巣の仲間だけです。巣が違うアリが出会うと戦います。お尻を突き出し、蟻酸(ぎさん)を相手にかけようとしています。さらに、えさのありかを仲間に伝えるときにも、ニオイを使います。えさを発見したアリは、巣へ帰る道に、お尻からニオイを出す化学物質をつけていきます。この物質で実験してみましょう。紙の上に、水で薄めて線を引き、アリを放します。アリが、書いた線の通りに動いていきます。アリたちは、こうしてニオイをたどってえさを取りに行きます。

アリのにおい
アリが匂いにより情報交換すること、また尻から出る液体を使った実験を紹介します。