ねらい

生物の体の特徴に興味・関心を持ちや生活のしかたをとらえる。

内容

コウモリは空中を飛ぶことができる唯一の哺乳類です。小型のコウモリは、夜、暗やみの中を飛びながら小さな昆虫などを捕まえて食べます。それは、超音波を使って昆虫の形や居場所を正確に知ることができるからなのです。コウモリは超音波を仲間同士の会話でも使っています。しかしこの超音波は、人間の耳では聞くことができません。そこでテープレコーダーに録音して、ゆっくりと再生して聞いてみましょう。これは20分の1の速度で再生したコウモリの声です。コウモリの親子はどのような声で会話をしているのでしょうか。特別な部屋に、キクガシラコウモリの親と生まれて間もない赤ちゃんを入れて声を録音します。人間の耳で聞くと、コウモリの声はほとんど聞こえません。これを同じようにゆっくり再生すると、赤ちゃんの呼びかけに対して親が反応して応えていることがわかります。赤ちゃんの親を呼ぶ言葉、「おかーさん」といっているように聞こえます。

コウモリの超音波
コウモリの超音波による餌の捕り方やその鳴き声を聞くことができます。