ねらい

昆虫の体のつくりと羽根のつくりに興味・関心を持ち見方を養う。

内容

美しいチョウのはね。模様や色は、さまざまです。表面には、細かい粉のような物が付いています。りん粉です。模様や色は、りん粉によって作られています。電子けんび鏡で見ました。りん粉は、毛が変化したものです。魚のうろこのように重なり、並びます。さらに拡大すると、一つのりん粉には細い筋が並び、その間にあみの目のような部分があります。オオムラサキのむらさき色の部分を拡大すると、細い筋が水平に並んでいます。むらさきの光を反射する構造を持ちます。そのため、オオムラサキはむらさき色に見えます。これはアイノミドリシジミ。光を受けた羽は、青や緑に輝きます。向きを変えると輝きが変化します。ミドリシジミのりん粉を拡大すると、青い色を付けたのは、りん粉の光る面です。向きを変えると、アイノミドリシジミのりん粉はゆがんだ形をしています。角度によって光を反射する面積が変わり、さまざまな色に見えます。

チョウのもよう
チョウの羽根の模様や色が、鱗粉によってできていることを詳解します。