ねらい

生物の産卵のしかたやその特徴をとらえ興味・関心を持つ。

内容

カッコウは5月、南の国から日本にやってきます。カッコウは、子育てをしません。他の鳥に育ててもらうのです。托卵といいます。カッコウが托卵するのは、オオヨシキリなど、虫を食べる鳥です。このオオヨシキリの巣では、2個の卵が生まれています。カッコウは、産んだばかりの卵のある巣をねらいます。このカッコウは、何時間も托卵するチャンスを狙っています。オオヨシキリが巣を離れた瞬間、カッコウが飛び込んできました。オオヨシキリの卵をひとつ取り出し、そのあとで自分の卵をひとつ産んだのです。巣の中には、カッコウの卵と、オオヨシキリの卵がひとつずつ残されていました。およそ12日で、カッコウのヒナが誕生します。カッコウは、オオヨシキリより早く孵ります。数時間もするとヒナはオオヨシキリの卵を外に捨てます。最後にはカッコウのヒナしか残りません。カッコウのヒナは、えさを独占する必要があるのです。ヒナは3週間で巣立ちます。

カッコウの托卵
オオヨシキリの巣に産卵するカッコウとカッコウのひなの育ち方を紹介します。