ねらい

生物のからだのつくりの特徴を知り興味・関心をもって観察しようとする。

内容

1986年鹿児島県の無人島、馬毛島でトノサマバッタが大発生しました。2000から3000万匹といいます。バッタは、ススキやチガヤなどイネ科の草を好みます。バッタが固い葉を食べることができるのは、口のしくみに関係があります。これは口の両側についている大アゴ。人間の歯に当たります。大アゴの下の方は、先が鋭くなり、葉を小さく噛み切ります。噛み切った葉を上の方へ運びます。臼のように窪んだ部分で、葉を噛み砕きます。鹿児島の大発生時、ヤシの仲間の、厚く、固い葉を食べるようになりました。強力な大アゴで、バッタは新食物を得ました。噛み砕いた直後の葉をバッタの食道から取り出しました。細かく砕かれた葉は、バッタの大アゴの威力を知らせます。これはショウリョウバッタ。頭の先が細長くなり、イネ科の草に似た形をしています。頑丈な大きな口は、他のバッタと同じです。バッタは、固い草を噛み砕くのに適した口を持ちます。

バッタの口
葉を食べるバッタの口のつくりや特徴を詳しく説明します。