ねらい

生物の成長のしかたと環境との関係の特徴をとらえ興味・関心をもつ。

内容

山間の湿地。カヤネズミです。体長は6cm。体重は5gほどしかありません。長いしっぽを葉に巻きつけ、移動します。植物の種が大好きで、チカラシバなど、雑草の種をくわえ、中身だけを食べます。カヤネズミはイネ科の植物に巣を作ります。ススキの上に作られた枯れ草のかたまりがカヤネズミの巣です。大きさは10cmほど。ススキを細く裂き、丸く編んで巣を作ります。巣が出来るのに、早いときは5時間ほどしかかかりません。これはお腹の大きなメスのカヤネズミ。出産を控えたネズミが、子育てのために巣を作っているのです。カヤネズミは春と秋に数回出産をし、一度に5匹ほどの子どもを産みます。巣の中で、お母さんネズミがじっとしています。そっと巣の中をのぞいてみると、赤ちゃんが生まれていました。生まれてから5日ほど。目も開いていません。2週間あまりの間、赤ちゃんネズミは柔らかな草の中で育ち、巣立ちを迎えます。

カヤネズミの巣作り
湿地に生息するカヤネズミの巣作りや出産の様子を紹介します。