人里近くの林で見かける鳥がモズ。大きさは２０ｃｍほど。モズは、小動物を餌にする鳥で、獰猛です。獲物を小枝に突き刺すこともあり、「はやにえ」と呼ばれる行動です。食べ物を蓄えるためとも、縄張りの境界線を示しているとも言われます。モズのオスは他の鳥の鳴きまねが得意。聞いてください。いろいろな鳥の声が聞こえてきます。鳴きまねが、メスを誘う求愛なのです。メスはこうした鳴き声にひかれ近寄ってきます。メスが近寄ると、オスはさえずりをして、メスの気を引きます。オスは、盛んに頭を左右に振って、目の周りの黒い部分をアピールします。メスはそんな様子を窺いながら、このオスが自分にふさわしいか判断します。こちらは見事にメスを射止めたオス。餌のプレゼントです。メスは産卵に備え、栄養を必要とします。プレゼントは産卵に欠かせません。メスの期待に答えようとオスは餌を運びます。どうやら選んだ相手に間違いはなかったようです。