ねらい

生物の体のつくりや周囲の環境とのかかわりに興味・関心をもつ。

内容

岐阜県中部の清流です。夏でも水温が20度を越えないこの川には、世界最大の両生類、オオサンショウウオがすんでいます。体長は1メートル近く。3000万年以上にわたって姿を変えずにいる生きものです。サンショウウオの名は、体にたくさんあるイボのようなものから、山椒に似た匂いのする粘液を出すことから付きました。目は小さく、大きさは5mmほどしかありません。頭の先にある2つの穴が鼻。呼吸の仕方に都合のよい位置にあります。空気を吸うために水面に上がります。オオサンショウウオも、カエルなど他の両生類と同じように、呼吸は主に肺で行います。息をつぐたびに、数十分に一度、鼻先を水面からだすのです。夕方、小魚など捕るために活動を始めます。川底に身を伏せ、獲物が近寄るのを待ちます。オオサンショウウオは川の王者です。川に敵となるものはいません。冷たく澄んだ清流があってこそオオサンショウウオは生き続けられるのです。

生きた化石 オオサンショウウオ
岐阜県の清流に生息するオオサンショウウオの体や活動を紹介します。