ねらい

生物の行動と人や周囲の環境とのかかわりに興味・関心をもつ。

内容

日本最大の湖、琵琶湖。この湖でのブラックバスの発見は1974年です。体長50cmから60cm。魚やエビなどを食べる水中のギャングです。原産地は北アメリカ。日本に入ったのは1925年、箱根の芦ノ湖。食べて味がよく、釣りも楽しめるので輸入されました。その後、人により全国の湖に移され、魚やエビの被害が問題になります。日本の湖にはブラックバスの天敵がいないのです。琵琶湖では発見以来、数年で増えました。独特の繁殖方法にも原因があります。産む卵が多く、ふ化して稚魚になっても守る習性を持ちます。卵です。卵に近寄ってくるものがあれば、追い払います。これはふ化した稚魚の群れです。天敵のいない湖で親に守られ続ける子どもは、多くが成長できます。脅威は止みそうにありません。このままでは日本にいた魚やエビが滅びかねないと心配されています。しかし、この魚を敵のいない日本の湖や川に移した人間に原因はあるのです。

北アメリカから来たブラックバス
琵琶湖でのブラックバスの活動やその被害、繁殖方法などを紹介します。