ねらい

生き物と空気とのかかわりや環境保全の大切さに興味・関心をもつ。

内容

大気の中の二酸化炭素が増えたのは、石油や石炭を使い始めたおよそ200年前からです。それまで二酸化炭素は、自然界のなかでバランスよく循環していました。二酸化炭素は生き物が呼吸をするときや、菌類が動物の死骸や枯葉を分解するときに出ています。大気中の二酸化炭素は植物が光合成を行うときに使われます。この出てくる量と吸収される量は釣り合っています。一方、大気中の二酸化炭素は海にも吸収されます。海の中では、生き物が呼吸して吐き出した二酸化炭素と、菌類が出す二酸化炭素を植物プランクトンが吸収します。人間は地下に埋もれた石油や石炭を掘りだし、二酸化炭素を大量に排出してきました。自然界で処理できる二酸化炭素の量は一定です。人間が排出した二酸化炭素はそのまま、大気中にたまって増えていくのです。

自然界の二酸化炭素
大気中の二酸化炭素が増加するさまざまな原因を紹介します。