ねらい

地層を構成しているものの中には化石が見つかることに興味・関心をもつ。

内容

フランスの山。地層から、アンモナイトなどの化石が見つかっています。多くは、きれいに渦を巻いています。渦巻き型は、海を泳ぐのに適します。複雑な形のアンモナイトの化石も見つかっています。これはニッポニテスという貝の化石です。アンモナイトは、体の成長に合わせ、殻の入口部分に新しく殻を付け足し大きくなります。殻の入り口はいつも横向きになっています。体を水平にして泳ぐことが出来ます。ニッポニテスは殻の成長する方向が渦巻き型とは違いました。これでは体が縦になります。しかし、このアンモナイトは、体を水平に保つために殻の成長を調節したのではないかと考えられています。殻の成長方向が変わると、体の向きも変わります。ニッポニテスはそれを補い、殻の成長する方向を調節し、体を水平に保っていたということです。この形では泳ぐのに適しません。複雑な形のアンモナイトは、渦巻き型とは違った環境に適応していたのかもしれません。

アンモナイトの化石
アンモナイトの仲間ニッポニテスの成長などを考察した映像です。