田んぼや池にすむタガメ、最近すっかり数が少なくなりました。タガメの大きさはおよそ７センチ、水にすむ昆虫としては日本で最大です。タガメの獲物は、カエルや小さな魚です。タガメが何かを捕まえました。捕まえたのはダルマガエルでした。タガメの武器は前足です。鋭い爪を獲物に突き刺し、抱きついたら放しません。タガメは水中でさかさまになり獲物を待ちぶせます。そのため、空気を取り入れる管がお尻についているのです。こちらのタガメは小さな魚を狙っています。失敗しました。しかし、すばやい腕の動きです。今度は成功しました。獲物をつかまえると、タガメは針のようなくちを相手の体に突き刺します。その口から消化液を出して、肉を溶かして吸うのです。狩りのあと、タガメは前足の手入れを怠りません。そしてまた、次の獲物が近づいてくるのをじっと待つのです。